娘が「塾」という楽しそうな、家とはべつの空間に行ってみたいという気持ちはわからなくもない。家庭から逃れたいというのはいちめんでは私の気分でもあるからだ。だからこそこれだけ学習塾が広範囲に受け入れられたのだ。子どもたちは楽しそうに塾に通っていたと多くの母は証言する。たぶん多くの母は、家庭で勉強をさせて家庭を修羅場にする道をもはや選ばない。むしろ自分の子はよそさまにお預けして、自分がよそさまの子を教えるという道を選ぶだろう。核家族でかつてないほど母と子は緊密で、これ以上勉強をめんどうみたら煮詰まってしまうか、冬彦冬子を量産してしまうことになる。だが、塾のいうままに通わせるのはまずい。進学塾は儲かるビジネスなのだ。塾はあいかわらず過剰に勉強させようとする傾向がある。同じような過去問を何度も何度も解かせている場合、「飛ばしていいよ」とアドバイスする。得意なものを伸ばすのも大切。合格点は低くなっているので総合得点で合格点にいけばいいと腹をくくる。