本番にそのクセがでたらどうしようという懸念はもちろんありましたが、模試で出たことはなかったし、本番はいつも以上に問題に集中するはずだから多分大丈夫だろうとタカをくくっていました。しかし、一番肝心な時に、嫌なクセがでてしまったのです。わたしはパニックに陥ってしまいました。なんとか答えを埋めるだけ埋めて試験は終了しましたが、もうこれで落ちた、足切りだ、と目の前が真っ暗になりました。昼休み、次の数学?Bの試験に向けて気持ちを切り替えるため、外で待機している高校の数学の先生のところへ駆け寄って聞きました。「映画が頭の中を流れてパニックになるんです。どうしたらいいですか?」「いい方法がある。ずっとわしの顔を思い浮かべろ」先生は即答してくれました。数学?Bの試験中は、映画が流れてくるたびに、藁にもすがる気持ちで必死に先生の笑顔を思い浮かべました。こうしてセンター試験はすべて終了しました。翌日自己採点するまでは試験のことを忘れて休もうと思い、そのまま友達と映画を見に行きました。しかし、休むと決めたはずなのに、映画を見た後、どちらからともなく本屋の参考書コーナーに向かっていました。やっぱり勉強のことが気になって仕方がなかったのです。