Nレンジは確かにニュートラルだが、扱い方によっては危険な面も持っていることを知っておいてもらいたい。また、ドライバーみずからがエンジン回転を高くした状態でセレクトレバーをDレンジに入れてしまうケースも考えられる。たとえば道の脇にクルマを止めてタバコなどを買う場合、Nレンジにしてサイドブレーキを引いておく。タバコをくわえてサイドブレーキをゆるめてアクセルオン。しかしクルマは動かない。そこではじめてNレンジであったことに気づき、あわててセレクトレバーをDレンジに動かす。エンジン回転は落ちていないから、急激に発進するのだ。これはもちろん運転する人の思い違いによるものだが、AT車とMT車を混合すると発生しやすいミスだ。MT車と同じく、ギアシフトをするときはクラッチを踏んでいるものと勘違いをしているわけだ。こうした事故をなくすためには、停止時には必ずPレンジに入れ、発進時にはプッシュボタンを押しながら、ゆっくりとDレンジに入れたところまで見届けるという習慣を身につけてもらいたい。