鏡からのメッセージ

2011-02-21

美しさには心のあり方も含めてさまざまな要素があると述べましたが、とりわけ肌は若さと美しさを表現する上で最も大きな力となります。「女性にとって、肌は持って生まれたかけがえのない衣装である」という言葉からもわかるように、肌はまさに美の原点といえるでしょう。そのため、美容外科を訪れる患者さんからも、よく肌のことで悩みを打ち明けられます。「鏡を見るたびに、自分の年を思い知らされるようで憂うつな気分になります。若い頃のようにつやつやした肌は取り戻せないものでしょうか」老化による肌の衰えを鏡はハッキリと正直に映し出しますから、女性にとっては気がめいることもあるでしょう。肌についてのエピソードはキリがないくらいあるのですが、時には患者さんから面白い話を聞かせてもらうことがあります。美顔術は古来いろいろな方法があみ出されてきましたが、現代の中国にもびっくりするような術があるといいます。道教の僧が会得したその術とは、唾液をたっぷり顔に塗りつけて寝るというもので、三ヶ月もするとシミ、ソバカスがとれて肌はツヤツヤになるのだそうです。「本当に効くんでしょうか、ちょっと眉ツバつぽい気もしますけど」といって、感想を求められたのですが、効果があるかないかは本人が試してみるのが一番です。ただ、唾液の中にはパロチンが含まれており、これは老化防止に効果があるといわれているので、何かの理由にはなりそうです。しかし、こればかりはさすがに実行してみる気にはなれなかったようです。話は少々横道にそれてしまいましたが、ともあれ女性が美しい肌を願う気持ちは、男性が想像する以上に深いものがあります。では、美しい肌の条件とは何でしょうか。簡単にまとめると次の六つのポイントに要約することができます。1、素肌のきめが細かい2、適量の皮脂や汗の分泌があって、しっとりと肌がうるおっている3、皮膚組織に適度な水分と皮下脂肪を含んでいて、肌がすべすべとなめらか4、肌の透明度が高く血色がよい5、弾力に富んでいる6、シミなどの色素沈着がない。こうしてみると、理想の肌は赤ちゃんの肌だといえるでしょう。まるでもぎたての果実のように赤ちゃんの肌はすべすべとしてみずみずしく、シミや荒れ肌などとはおよそ無縁に輝いています。そして、どんな民族も、二〇歳までは美しく若々しい肌を保つことができますが、二〇歳を過ぎると少しずつ老化が始まるのです。したがって、二〇歳を超えるころから、肌に対しては充分な配慮が必要だということになります。老化そのものは避けることのできない宿命ですが、気の配り方しだいでは、それを遅らせることはできるのです。そこでまずは、美しい肌を保つためには何を心がけていればいいのか、考えていくことにしましょう。

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