本を電子化して保存するという作業

2010-12-07

本を電子化して保存するという作業は、お堅い図書館関係の人たちも、同じ理想の下に長らくゴツゴツと取り組んできた課題だ。代表的なところでは1971年にマイケルーハートが始め、3万点の版権切れの古典作品を揃えている「プロジェクトーグーテンベルク」、映像や音声ファイルも合わせてアーカイブ化している「インターネットーアーカイブ」などがある。ただし、電子化の前の段階の書籍保存法として、マイクロフィルムやマイクロフィッシュという媒体も一時期使用されたが、残念ながらセルロイド製のため、熱でくっついたり溶けたりと、紙と同じ劣化は避けられないうえ検索もできず、長時間調べものをすると目が疲れる、などの欠点もあった。おそらくグーグルが上手にビジネスモデルを作り、市場を独占して儲けようとしているのが気に入らないという気持ちが多少は根底にあるのだろう。図書館側からの批判もある。また、それまでは本をスキャンするのに背表紙を切り落とす「ギロチン」という作業が必要だったため、グーグルがコンテンツを残すために、本そのものを破壊していると瞬誤解されていた部分もある(実際は、グーグルがこのプロジェクトのために開発した、本を裁断しなくてもすむスキャン方法を採用している)。