日本の流行熱は冷めやすい。いつも何かが流行っていて、マスコミがそれを煽る。流行っていると聞けば後先も考えず、それを手に入れようとする人々が殺到し、流行りの商品はすぐに足りなくなって在庫が底をつく。すると、なかなか手に入りにくいという品薄感がさらに人気を煽り、その様子をマスコミが報道し、一方でデフレスパイラルの進行する日本で、特定のラーメン屋に行列ができたり、閉店が決まったファストフードのハンバーガーに客が集まったり、わけのわからない消費合戦がスパイラル化する。70年代のオイルショックのときには、トイレットペーパーを奪いあうようにして買いまくった。それからもAIBO、たまごっち、ハイパーヨーヨー、ファービー……。女性が大好きなスイーツなどもその典型で、年に数回日本に帰る私は、今何か流行っているのか、デパ地下やコンビニで確かめるのが癖になってしまった。デジタルカタログがこのような運命を辿らないことを願っている。