世界のファッションの三大発信地(パリ、ミラノ、ニューヨーク)の一つであるミラノは、イタリアのファッションビジネスの基地であるとともに世界のファッションビジネスのセンターでもある。毎年、[ミラノコレクション]の時期には、世界中のファッションビジネス関係者が集い、ホテルの確保もままならない状況になる。ミラノの有名ブランドの本店が軒を並べるモンテナポレオーネ通りやスピーカ通り、最近話題のコルソコモなどでは、ファッションビジネス関係者のプロの目が厳しい視線を注いでいる。なぜこれほどまでにミラノが注視されるのか。それはミラノが、創・工・商のバランスの取れた世界のファッションビジネス基地であるからだ。ミラノはルネッサンス以前から繊維の産地でありながら、長年、世界のセレブな顧客と優れたデザイナーを持つパリのメソンを中心にしたオートクチュールの下請け的役割に甘んじてきた。