噛めるようになったら元気になった

2010-11-23

入れ歯を入れてよく噛めるようになったことで、見ちがえるように元気になったお年寄りと、ボケずに一生楽しく暮らされたおばあさんのお話をしましょう。最近のお話です。私の診療所に、パーキンソン病だという七五歳のお年寄りが息子さん夫婦に助けられながらやってきました。「なんとかものが噛めるようにしてもらいたい」、というのがその方の希望でした。老人はパーキンソン病を患ってからほとんど歯の手入れをしなかったとみえて、口の中はむし歯だらけ。悲惨としかいえない状態でした。歯の頭が残っているのは四本だけで、あとはすべて根っこばかりでした。よく噛めないので食事も満足にとれず、やせ細っていました。歩くこともやっとという状態でした。パーキンソン症状のせいか全身と頭の揺れがひどく、歯の治療は困難をきわめました。